毎年恒例、Janis Joplinの命日だったので、Janisが歌う曲をLyraが和訳解説したので、一緒にJanisを偲びましょう。どの曲も好きだし素敵だから、選曲に迷いますが、映画タイトルにもなったこの名曲にしました。
Janis Joplinは、ハスキーでパワフルな歌声で、周りを巻き込み何もかも自分の世界にしてしまう人。
この曲も同様、パワフルで私達のハートにグイグイと入り込んで来る。
でもこの曲のJanisは、それだけでなくとっても母性愛に溢れていて力任せなだけではない。
優しい眼差し。
優しい言葉。それを私達に向けてくれる。傷ついた心を癒してくれる。思いやりに触れた気にさせてくれるのだ。今夜はJanisの優しさに甘えてみようか…。
今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国テキサス州ポートアーサー出身のシンガー、Janis Lyn Joplin (ジャニス・リン・ジョップリン (1943年1月29日-1970年10月4日)。
1960年代を代表するヴォーカリストであり、Late 60'sのカウンターカルチャーの代表的なミュージシャンである。
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今日Lyraが和訳する曲はJanis Joplinのアルバム『Kozmic Bluce Mama』にも収録されていた曲【Little
Girl.Blue】。
詳しい解説はLyrjのHipな和訳の後に、またお話しましょう。
"Little Girl Blue" is the seventh track off of I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!. It was written by Lorenz Hart and popularized by Richard Rogers. Janis's cover has some different lyrics.
=Little Girl Blue =
[Chorus]
Sit there, hmm, count your fingers
What else, what else is there to do?
Oh and I know you feel
I know how you feel that you're through
Oh, wah wah ah, sit there, hmm, count
Ah, count your little fingers
My unhappy oh little girl, little girl blue, yeah
[Verse]ほ
Oh sit there, oh count those raindrops
Oh, feel them falling down, oh honey all around you
Honey don't you know it's time
I feel it's time
Somebody told you because you got to know
That all you ever going to have to count on
Or going to want to lean on
It's going to feel just like those raindrops do
When they're falling down, honey, all around you
Oh, I know you're unhappy
Chorus]
Oh sit there
Oh go on, go on and count your fingers
I know what else, what else
Honey you've got to do
And I know how you feel
And I know you ain't got no reason to go on
And I know that you feel you must be through
Oh honey go on and sit right back down
I want you to count oh count your fingers
Ah my unhappy, my unlucky, and my little poor girl blue
I know you're unhappy
Oh ah hon' I know
Baby I know just how you feel
そこに座りなよ
両手の指を数えて
他に何か
他に何かすることがあるの?
ああ、分かるわ
貴方がどんな気持ちでいるか
アタシには貴方が
自分は終わったって感じてるのが分かるの
ああ、わあー、わあ、ああ
そこに座りなよ
ムムムム、数えなよ
ああ、貴方の小ちゃな両手の指を数えなよ
アタシのついてない、ああ
小ちゃな可愛い子ちゃん
小ちゃな憂鬱な女の子
そうでしょ
ああ、そこに座りなよ
ああ、落ちてくる雨粒を数えてごらん
ああ、可愛い子ちゃん
貴方の周りのよ
ああ、雨粒が落ちてくるわ
ああ、可愛い子ちゃん
貴方の周りのよ
可愛い子ちゃん
その時間だってわからないでしょう?
アタシにはその時だって感じるの
誰かが貴方に話したのね
だって貴方が知っているからよ
貴方が頼りにしなければならないのはそれだけ
または誰かによりかかりたくなる
落ちてくる雨みたいに
わかるようになるわ
雨粒が落ちてくる時
可愛い子ちゃん
貴方の周りのよ
ああ
アタシには貴方が不幸なのが分かるの
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ねぇ、そこに座りなよ
ああ、やりなよ
いいわよ、両手の指を数えなよ
他にあるのね
他に何かすることがあるのね
可愛い子ちゃん
あなたはやらなくちゃいけない
そりゃアタシには貴方が
どう思っているか分かるわ
でも貴方には続ける理由がないんだから
そりゃアタシには貴方が
やり過ごすべきだと感じてるのが分かるよ
ああ、可愛い子ちゃん
やってもいいわよ
そこにまた座りこんで
アタシは貴方に数えて欲しいわ
ああ、貴方のその指を数えるの
あーアタシの不幸な
アタシの不幸な
アタシの小ちゃな可哀想な憂鬱な女の子
アタシには貴方が不幸なのが分かってるよ
ああ、あー
可愛い子 わかるわ
ベイビー
アタシには貴方の気持ちがわかるのよ
Songwriters: Lorenz Hart & Richard Rodgers
Translator: Lyra Sky 和訳
【Little Girl Blue】は、『Janis: Little Girl Blue』ジャニス:リトル・ガール・ブルーと言うタイトルで、2015年に制作されたアメリカ合衆国のドキュメンタリー映画でもある日本では2016年9月より公開された。
因みに、Janisが好きな人は、見た方が良いとは思いますが、ライブよりインタビューが多いので歌が好きであり、Janisと言う人間も好きじゃないと物足りないかも。
ただ好きな人が見れば、より彼女の悩みや苦しみがわかります。一応未公開、映像も少しだけあります。結構暗い内容で可哀想で泣いてしまう映画です。また時間があるときに、いつもの映画あらすじ感想を書こうかな?
【Little Girl Blue】について
この曲の元は、1935年のミュージカル「Jumbo』で使う為にRichard RodgersとLorenz Hartが作った曲だ。昔から多くのアーティストに愛され、カヴァーされて来た。Janisは、この歌詞だけを変えてJanisらしいタッチに変えた。そのせいか、より優しくてより物悲しくなっていると感じる。多分、Janisが歌う曲で1番優しさがある曲だ。
あと、いつも違い、男に対して愛しなさいよ、とか帰って来てという言葉が全くない。その為だろう。
この【Little Girl Blue】は、独りぼっちで可哀想な女の子に対して思いやりに溢れた言葉で話しかけてあげている歌である。ただLyraにはこれが孤独な女の子に歌っているだけでなく、少女の頃に独りぼっちだったJanis Joplin自身に話しかけているように思えてならない。
良く日本人でも大人になって「あの頃の(昔の)自分に言ってあげたいわ」とか言うでしょう? 少し前よりは落ちついた自分が、過去の自分を励ましたい、敷いては自分は、今大丈夫だよ、と言い表したい時にでるセリフ、想像がこの歌詞の根底にある気がする。
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テキサス州ポートアーサーで生まれたJanis。ここでの人生は彼女にとって非常に困難なものだった。
先程Lyraがおすすめした映画『Janis』にも、後、同タイトルの映画『Janis: Little Girl Blue』でも描かれている為、ご存知の方も多いと思うが、この故郷での嫌な体験が一生彼女のトラウマになってしまったのだ。
Janisは、学生時代非常にいじめられていた。みんなを見返す気持ちもあっただろうし、今までダメだと思っていた自分でも世間が認めて貰えたことから、普通に皆んなに受け入れてもらえると思ったのかも知れない。
多分、後者の方だと思うが、Janisはハイスクールの同窓会に出る。そこに取材できた記者が話しているシーンがある。かなり見ていると辛い。Janisは笑いながら話しているが、無理して楽しそうにしているのがわかる。楽しそうにするための高笑い、が次第に暗い顔にしかなれなくなる。痛々しい。大体、同窓会なのに誰一人、Janisを相手にしないなんて。
Janisが泣き真似するが、それが本心なのではないか?↓↓
元ネタの原型である『Little Boy Blue』は、羊番をしているはずだが、角笛を鳴らし群れに対する責任を放棄して、ぐっすりと眠りに落ちてしまう。その彼の愚かさのせいで、代償を払うことになるだろう。
ならば、これをベースにしているこの歌は、内なる子供を慰める子守唄なのかもしれない。
だとしたら、過去の子供だった自分を慰める歌というだけでなく、自分が傷ついた過去が戻って来た時に歌ってあげるための歌なのかもしれない。
だとしたら、この曲を歌っていた時もまだJanisは、苦しんでいたのかも知れない。
恋愛だけでなく、ギャラがまともに払われないこともあったり、周りの人間たち全てが信じられず、傷ついていたのは確かだろう。
これはJanis自身に向けた慰めの言葉なのだろう。
「どれだけ傷ついたら良いの?」
そんなJanisの声が聞こえてくるようだ。
町を歩く人々を数えたり、雨粒を数える子供の様なJanis。上手くいかなくたって大丈夫だよ。
貴方はそのままで素敵だから。
そうJanisに言ってあげたい。
せめて天国では、痛みもなく安らかでいて欲しい。
Janisは貴方は、最高よ!
Janis Joplin Rest In Peace
Song was originally written by Richard Rogers and Lorenz Hart to be used in the 1935 musical Jumbo. Since then it has been covered by many artists. Janis put her own touch on the song by changing up the lyrics.
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This is one of Janis Joplin's most tender and gently delivered songs. The tone of her voice gives the impressiomd what Janis is singing to the little girl that she was.
Her life growing up in Port Arthur,
Texas was infamously difficult and traumatic for her. She discussed it with reporters at her High School Reunion:
"Little Girl Blue" also evokes comparisons of the nursery rhyme "Little Boy Blue". In the poem Little Boy Blue is supposed to be watching the sheep, but he has forsaken his horn and his responsibilites to his flock and he's fallen fast asleep. When he awakes there wilj be a price to pay for his folly. This song seems to be a lulaby to comfort the child within; something to sing when a hurtful past comes back to haunt.
Personnel
Produced By Gabriel Mekler
Written By Lorenz Hart & Richard Rodgers
Release Date September 11, 1969
Little Girl Blue Is A Cover Of
Little Girl Blue by Rodgers & Hart (Ft. Gloria Grafton)
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