10年前の曲だが、今聴いてもドキドキしてしまうラブソングだ。
ラブソングと言ってもこの曲の場合、「君が好き〜」と言う感情だけで最後までやり切ってしまう可愛らしい恋の歌ではない。アレンジのせいもあるかもしれぬ…この恨み節の様に感情が昂って行く過程がたまらん。
男と女だと男の方が後を引きずるとか… 誰かが統計を取ったわけではないので、単に一般的に広まっている噂みたいなものだが、今まで見て来た感じだと女性の方が切り替えが早いかも。
とにかく聴いていて「こりゃ大変だ」とついつい呟いてしまうほどの男の引きずりよう。こんなこと言われたら相手の女性は怒るだろう、普通。
しかしこの恨み節が、最近SNSで流れまくっているからびっくり。それもコンサート会場らで観客が合唱しているヴァージョンなのだから笑う。
しかもエモい感じの使われよう。
昂る感情に便乗してジャンプか？
色々なラブソングがこの世には存在しているが…こんなに胸がザワつく曲はなかなかない。
今日Lyraが和訳＆解説する曲は、イングランド、チチェスター出身のシンガーソングライターの
Tom Peter Odell トム・ピーター・オデール
(1990年11月24日-)。
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2012年デビュー。デビュー作『Song from Another Love』が大ヒット。2013年BRIT 批評家チョイス賞を受賞。
今日Lyraが和訳する曲は、2013年6月24日にリリースされたデビュースタジオアルバム『Long Way Down』にも収録されている2012年10月にリリースされたデビューシングル【Another Love】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう！
"Another Love" is a song by English singer-songwriter Tom Odell, released in October 2012 as his debut single and lifted from his debut extended play, Songs from Another Love (2012).
=Another Love =
[Verse 1]
I wanna take you somewhere so you know I care
But it's so cold and I don't know where
I brought you daffodils in a pretty string
But they won't flower like they did last spring
And I wanna kiss you, make you feel alright
I'm just so tired to share my nights
I wanna cry and I wanna love
But all my tears have been used up
[Chorus]
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up, up
Verse 2]
And if somebody hurts you, I wanna fight
But my hands been broken one too many times
So I'll use my voice, I'll be so fucking rude
Words, they always win, but I know I'll lose
And I'd sing a song that'd be just ours
But I sang 'em all to another heart
And I wanna cry, I wanna learn to love
But all my tears have been used up
[Chorus]
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up, up
[Bridge]
(Oh, need a love, now, my heart is thinking of)
I wanna sing a song that'd be just ours
But I sang 'em all to another heart
And I wanna cry, I wanna fall in love
But all my tears have been used up
[Chorus]
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up
On another love, another love
All my tears have been used up, up
君をどこかに連れて行きたいんだ
だって君も俺が気にかけているのを知っているからさ
でもとっても寒いから
どこに連れて行ったら良いか分からないよ
君にオシャレな紐で束ねた
ラッパ水仙の花束を持ってきてあげたよ
でも去年の春のようには
花を咲かせることはない
君にキスしたい
君の気分を良くするために
俺はただ夜を共にするのに凄く疲れただけさ
泣きたいよ
そして愛したい
でも俺の涙は全部枯れてしまったけど
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
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もし誰かが君を傷つけるのなら
俺は戦うぜ
でも俺の両手は
嫌なくらい何回も折れて来たんだ
だから俺は自分の声を使うよ
きっとめっちゃ無礼な奴になるだろうな
言葉は
いつも勝つのさ
でも俺は負けるって分かってるんだ
そして俺たちだけのものになる歌を歌いたい
でも俺は他の人の心のために
全部歌って来たんだ
そして俺は泣きたい
愛することを学びたい
でも俺の涙は全部枯れ果ててしまったけど
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
枯れたんだ
(ああ、愛が必要だ
今こそ、俺の心はそれを考えているのに)
俺は俺たちのものだけになる歌を歌いたい
でも他の人の心のために全部歌ったんだ
そして俺は泣きたいよ
恋に落ちたい
でも俺の涙は全部
枯れ果ててしまったけど
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
別の愛で、別の愛
俺の涙は全部枯れ果ててしまった
枯れたんだ
枯れたんだ
Songwriter: Tom Peter Odell
Translator: Lyra Sky 和訳
Tom Odellについて
Tom Odellは、ウェストサセックス州チチェスターで航空会社パイロットの父と小学校教師の母の下に生まれ、姉が1人いる。父親の仕事の関係で幼少期をニュージーランドで育ち、シーフォード大学で教育を受けた。学生時代はリードシンガーとしてバンドでは作曲もしていた。 自分で書いた曲を歌う様になったのは、「他の誰かが自分のビジョンを上手く表現してくれないのを心配するより、曲をどのように自分が望んでいるかを歌った方が良い」と言っている。
18歳の時、ヨーク大学への進学を断念し、リヴァプールの音楽大学に入学しようとした。一年後バーテンダーの仕事を解雇されてしまい、チチェスターに戻る。この間、祖母の車を借りて、定期的にロンドンへ行き、ショーを行ったり、音楽学校に広告を掲載した。
そしてブライトンのブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・モダン・ミュージック・インスティテュート(BIMM)で勉強をしながら、Tom & the Tidesというバンドで活動した後、ロンドンに移住し、ソロアーティストになることを決意した。
その後コロンビア傘下の In the Name Ofと契約。彼のステージを見たレーベル責任者リリー・アレンが発見し、「ステージ上の彼のエネルギーは、David Bowieを思い出させた」と語っている。
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2012年10月『Song from Another Love』でデビュー。2012年11月、Laterのパフォーマーとして、Jools Hollandと共にTVデビューも果たす。
2013年1月BBCのサウンドオブ2013世論調査で15人の候補者の1人としてノミネート。
その月のシングル【Another Love】は、2013年のスケジュールを宣伝するために使用された。面白いのは、彼の音楽は、よくバーバリーのファッションショーのランウェイで使用されて来たこと。ブリティッシュアクセントとクールなサウンドのせいかも?
BRIT批評家チョイス賞を受賞。この賞はAdeleや Florence And The Machinenなど女性が受賞して来た賞で、Tomはこの賞を受賞した最初の男性アーティストになった。
2013年2月デビューアルバム『Long Way Down』は、2013年6月24日にリリースされ、UKチャートでNo.1を記録。2013年7月13日ロンドンのハイドパークでThe Rolling Stonesをサポートする予定だったが、病気になり出演は出来なかった。
2014年2月7日プリマスパビリオンで新曲【Alex】をデビューアルバム以来初でリリース。Long Way Down ツアーの最後の幕開けで披露した。2014年アイヴァーノヴェロ賞受賞式でソングライター・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
【Can't Pretend】は、TVシリーズ The100て使用された。【Can't Pretend】と【Long Way Down】は、人気TVシリーズのThe Blacklistや、受賞映画『The Fault In Our Stars』でも取り上げられている。【Grow Old With Me】は、Reignのエピソードで使用され、カイザーパーマネンテの『Thrive』と言うタイトルのメイン60秒の広告キャンペーンでも取り上げられている。
【Heal】は、映画『If I Stay』、TVシリーズ『NCIS』、『ヴァンパイアダイアリーズ、『エレメンタリー』では、【Another Love】が使われた。
この他、The Beatlesの【Real Love】のカヴァーが、2014年のJohn Lewisのクリスマス広告のオーディオトラックになったり、これにより音楽認識サービスShazamのトレンドリストのTopになり、UKチャートで７位にランクインした。
アルバムは4枚リリースしていて、今年2022年10月28日に5枚目のスタジオアルバム『Best Day Of My Life』がリリース予定だ。9月8日には先行シングル【Flying】、【Smiling All the Way Back Home】もリリースされている。
【Another Love】について
2012年10月にデビューシングルとしてリリースされ、デビュー拡張プレイの【Songs From Another Love】ソ2012) から取り上げられたシングルである。
インパクトがある曲なだけありビッグヒットし、デビュー時で人気アーティストに。ハンガリーのオルタナティブロックバンドZaporozsecによって「Azon az éjszakán」というタイトルでリリースもされており、Petőfi Rádióのトップ30で3週間ナンバーワンのヒットとなった(2016 年 2 月 2 日に YouTube で公開)。
2013年、この曲はUKシングルチャートで10位にランクイン。
その他、ベルギー、アイルランド、オランダでもチャートインしている。 2013 年 6 月 29 日にシングル チャートで 10 位にランクインした後、英国でTom Odell の最初のトップ 10 ヒットとなった。
2022 年、この曲は TikTok で人気を博し、その後、ヨーロッパとオーストラリアのチャートに再びランクインしている。2022 年 8 月、この曲は Spotify で 10 億回再生され不動の人気を得ている名曲なのだ。
ビデオについて Music Video
【Another Love】のミュージック ビデオは、2012 年 11 月 5 日に 4 分 8 秒の長さで YouTube に初めてリリースされた。
女の子が彼の注意を引こうとしているにもかかわらず、カメラの前の肘掛け椅子に座って微動だにしないTom が印象的なビデオだ。
少女がTomのいる場から去って行くのが2人の関係性の終わりが分かる歌詞に合ったビデオだ。
アメリカでのリリースのために、「ショートフィルム」バージョンと呼ばれる別のビデオがリリースされている。それは、オデルが通りを歩き、最終的に彼女に出くわしたときに、彼が認識していない女性の行方不明者の通知を得ると言うものだ。
このビデオには、女優のサラ・ナヴラティルが出演している。
歌詞について
ラブソングと言うのが一聴してわかるが、前の好きな女性を未だに引きずっているせいで、今の女性を上手く愛せない男性の歌であり複雑な感情を歌っている。
インタビューで、Tom Odell は次のように説明している。
「【Another Love】は、紛らわしい曲です。伝統的なラブソングではありません。僕にとってこの曲は、他の誰かと一緒にいたいと思うこと、そしてあなたが他の誰かと一緒にいたいと思うことについてです。この曲は、私が本当に一緒にいたかったこの女の子に話しかけて書かれたもので、なぜ彼女と一緒にいられないのかを理解しようとしていました。面白いことに、僕は、ラストロマンスについて話しているように、人々はそれを聞くことがあります。」
やはり愛しているのに付き合えない女性へ向けたラブソングなのだ。Tom自身が一緒にいたい女性と愛し会えないことへの苛立ちや恋の痛みを歌ったからこの様な情念丸出しのラブソングが生まれたのだ。
発音や言い回しがイギリス人ぽくて、それもヒットした所以じゃないかな?
ギラギラしてる愛があるのに、感情を上手く相手に伝えられない不器用な男性ってイメージとイギリスアクセントが非常に合う。(イギリス人の友達ごめんw)
だって愛してるって中々、言わないで遠回しが多いからね、君たち。好き、くらいなら言える、と言うか、女として興味ない場合、慣れ慣れすぐできるのに、マジ好きには、全く言えない男子が「えげれす」には多い気がしまふ、ふ、ふ、ふ。そこが可愛いんだけどねん。
Tom Odellの声が特徴あるのも良い。ラッパ水仙を出すのは、気軽に持って来たよ、て感じ。普通、薔薇を出してくるだろうけど、この地味さが彼に合う。
激る愛情を乗せて、Tomはその愛する子に愛を表したのだろう。
「狂おしいほど愛してる。」
それを伝えたくて叫ぶTomが見える。
それを知ってか知らずか、歌いジャンプする最近の人々(sns)。
陰陽とは、このことか？
しかしこれ、今カノは可哀想ね〜、昔の女にしか愛せない男性なのだから(笑)。
きっとこの女は嫉妬に狂うのが見えるし、歌詞の主人公(Tom)自身も、ずっと愛して来た女子が付き合っている今カレに対しても嫉妬しているのが手に取るようにわかるから、すごい複雑な愛憎劇がビシビシ伝わってくる。
情念て女性だけのイメージがあったのだが、この【Another Love】で男性にもあるのだと分かった。
狂おしいほど愛してる。
青く長く燃え炎が見えるわ。
![LONG WAY DOWN [12 inch Analog]](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lyrasky/20221216/20221216144054.jpg "LONG WAY DOWN [12 inch Analog]")
In 2013, the song peaked at number 10 on the UK Singles Chart; the song also charted in Belgium, Ireland and the Netherlands. It became Odell's first top 10 hit in the UK after it was placed at number 10 in the single chart on 29 June 2013.
In 2022, the song re-appeared on the charts across Europe and Australia after becoming popular on TikTok. In August 2022, the song amassed 1 billion streams on Spotify.
A music video to accompany the release of "Another Love" was first released onto YouTube on 5 November 2012 at a total length of four minutes and eight seconds. It depicts Odell sitting in an armchair in front of the camera as a girl attempts to get his attention. It ends with the girl seemingly leaving Odell.
Another video has been released, called the "short film" version, for the song's American release. It shows Odell walking the streets and showing missing person notices for a woman he does not recognize when he finally comes across her. The video features actress Sarah Navratil.
In an interview, Tom Odell explains:
“Another Love” is a confusing one; it’s not a traditional love song. The song, for me, is about trying—really trying with all your heart—to be with someone else and you want to be with someone else. The song was written talking to this girl that I really wanted to be with, and I was trying to work out why I couldn’t be with her. And it’s funny, people sometimes listen to it as [though] I’m more talking about the last romance.
Personnel
Produced By
Dan Grech-Marguerat
Written By
Tom Odell
Distributor
Sony Music Entertainment
Label
Columbia Records
Mastering
Tony Cousins
Mixing
Cenzo Townshend
Drums and Percussion
Dan McDougall
Guitars
Max Clilverd
Backing Vocals
Max Clilverd, Dan McDougall& Max Goff
Bass Guitar
Max Goff
Vocals, Piano, Arrangement
Tom Odell
Recorded At
RAK Studios, London, England
Release Date
October 15, 2012
Songs That Sample Another Love
Daleko stąd by Gospel & Another Love by OsTEKKe
Songs That Interpolate Another Love
Mum's Rubber Glove by Kunt And The Gang & alles verloren an dir (another love rewritten) by Dani Lia
Another Love CoversAnother love (cover) by Дора (mentaldora), Another Love by Vaarin, Another Love by Marryat Sehart, Another Love by Operación Triunfo 2020 (Ft. Anne Lukin & Flavio Fernández), Another Love by Orla Gartland & Another Love by Nicole Milik
Another Love Remixes
Another Love (Zwette Edit) by Tom Odell & Another Love (Tiësto Remix) by Tom Odell (Ft. Tiësto)
View Another Love samples
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